カテゴリー: 県人会
  「新年のご挨拶」
                
anzai takashi 
東京福島県人会の皆さん、あけましておめでとうございます。

    昨年は皆さんの活発なご参加により、いろんな行事が楽しく進んだことにお礼申し上げます。
今年もいろいろな計画が盛り沢山あるようですから、皆さんできるだけご参加していただくようよろしくお願いします。
 
 ところで、昨年は身近なところで感動することがありました。
NHKで放映されている日曜日の大河ドラマ「光る君へ」で、主人公の紫式部や清少納言が、筆を執って白い紙に文章を書くシーンが出てきます。 この白い紙こそが、我が郷里、安達郡上川崎でまゆみの木の皮を剥いで造ったもので、陸奥紙と称され白くて実にきれいです。
 私の母校安達高校の校歌は、「荒城の月」の作詞家土井晩翠の作詞ですが、その冒頭には、「安達のまゆみ古の、歌に詠まれし跡遠し」と謳われています。
 しかし、残念ながら高校時代には、先生からも先輩からもこの説明はありませんでした。 私にとっては田舎の祖父母から、この紙には千年の歴史があると、聞かされておりましたが、詳しい説明はありませんでした。
はっきりと分かったのは10年前、福島県高校校長会の会長である安積高校の校長先生から、つぶさにこの実情を聞いたことでした。
 
 千年前からこのような和紙造りが行われ、我が先祖たちが京都まで届けていて、紫式部たちは、この白い紙をこよなく愛し、それを称える句を万葉集に載せているという。
驚くとともに、このような高貴な製造業に携わった先祖たちに感謝している。

以上

令7年1月
 東京福島県人会 会長  安齋 隆