会長就任に当たって

東京福島県人会 会長  鈴木 正晃

  このたび、安齋会長の後任として会長に就任いたしました。
  今後の県人会のより一層の発展のため、微力ではありますが、ベストを尽くしたいと思っております。
 会員の皆様、そして、県人会活動に関わっておられる方々の温かいご支援を今後とも、よろしくお願いいたします。

  今年8月には、福島県が創立150周年を迎えます。 福島県にとりましては、大きな節目の年ともいえます。
 1876年、現在の会津の若松県、中通りの福島県、そして浜通りの磐前(いわさき)県が合併して、現在の福島県が設立されました。 その後、150年にわたる先人の方々のご努力、ご尽力により、現在の立派な福島県が出来上がった次第です。
  福島県に生まれ育った我々、そしてゆかりのある方々にとりましては、正に大きな誇りとなっております。

  我々、県人会も1950年の設立以来76周年を今年迎えておりますが、気候、文化等において大きな違いがある3地域の融合体として一体化し、福島県の発展を願い活動しているところであります。
 県人会としましては、設立時より2つの大きな目的を掲げております。1つは、県人会会員間の相互親睦を深めること、もう一つは、郷土福島県の発展に貢献することであります。

 この2つの目的を達成するためには、やはり普段の県人会諸活動をより活発化させることが大事であると考えます。そのためには次の2点が重要であります。
1、会員の増強
 現在、約600名の会員がおりますが、少子高齢化が進む中、コロナの影響もあり、減少の傾向が続いております。 そこで会員の増強を図るべく、100有余の団体があります地区・職域県人会等、さらには、在京高校同窓会とより一層連携緊密化を図り、入会をお願いし、相互の発展を推進したいと思っております。

2、組織のガバナンスの強化
 県人会の活動について、会員に対する透明性、つまり、情報の共有化を図り、会員の皆様の納得性を高めたいと考えております。
 会員600人の構成年齢が高いこともあり、容易ではありませんが、具体的には、会員に対してのEメール利用によるメルマガの開始並びにホームページの充実を図り、各委員会の活動状況等をできるだけタイムリーな形で会員の皆様にお伝えできるようにしたいと思っております。

 ところで、今年は、2011年3月11日に起こりました東北大震災から15年経過し、こちらも節目の年を迎えております。 被災後、国、県そして市町村が中心となり、復旧復興を積極的に推進し、現在は更に、「特定帰還居住地域」の整備や、ロボット、再生可能エネルギー等の新産業拠点作りにおいても福島の再生を目指しているところです。

 しかし、世界で類を見ない「複合災害(地震・津波、原子力災害、風評被害)」を経験しました唯一の場所であります福島県にとりましては、原発事故に伴う廃炉、除却土壌の再利用や県外最終処分の問題等があり、最終的な復旧復興は、容易ではない状況下にあります.

 事故発生以来、我々東京福島県人会は地域県人会ともども被災地、被災者の方々に寄り添いながら、支援をさせていただいておりますが、今後ともできる限り継続させて頂きたいと思っております。

 21世紀も四半世紀が経過しましたが、世界においては、ウクライナ戦争、イラン戦争等我々の日常生活にも影響を及ぼしかねない紛争が頻発し、相も変わらず不安定な時代が継続しております。

  しかし、一方、科学技術の面においては、18世紀後半の蒸気機関等の利用による第一次産業革命、19世紀後半からの電力、重化学工業中心の第二次産業革命、20世紀後半の原子力エネルギーの利用や電子技術の発展による第三次産業革命に続いて、2010年代より始まったと言われる第四次産業革命(IoT やAI 等デジタル技術でモノとネットが連携する段階)は、正に、生成AI(人工知能)、AI エージェント(高度な自立型ソフトウェア)、フィジカルAI(ロボットやインフラといった現実世界のモノを自動制御するAI)等といよいよ大変なスピードで動き始めました。このAI 革命は、産業、教育、軍事等あらゆる面に影響を及ぼし始めており、これからの世の中を一変させるものと考えます。

 そういう意味では、このAI 革命に対応できるような人材の育成は極めて大事な時代になっております。現在、福島県は、「福島イノベーションコースト構想」として、6つの重点分野(廃炉、ロボット・ドローン、航空宇宙等)のプロジェクトに取り組んでおります。また、この構想を牽引する人材の育成のため「福島スーパーイノベーションスクール」を指定し推進しているところです。

 更には、グローバル人材の育成を目指して、高校生の海外研修等のプロジェクトも推進中であります。
 是非、福島県出身の若手の中から、福島県、日本、そして国際社会で活躍できるグローバルな人材が多数育つことを期待したいと思っております。そこで、我々東京福島県人会におきましても、この福島県の人材育成プログラムに、何らかの形で少しでも協力したいと考えております。それは、我々、県人会の設立目的に添うものであると考えるからです。

 以上、いろいろと述べて参りましたが、我々といたしましては、まずは、3.11の被災地、被災者の方々に寄り添いながら、今後とも復旧復興に少しでもお役に立てればと思っております。同時に、県人会の諸活動を積極的に推進し、福島県に対する貢献も高めていきたいと考えております。

 最後に、会員の皆様には、県人会の活動に対しますご協力、ご支援に深く感謝申し上げますとともに、今後とも、ますますのご指導ご鞭撻をお願い申し上げる次第です。


以 上 
(いわき市出身)