




第6回全国うつくしま県人会交流会
総 括
令和8年10月10日に開催された第6回全国うつくしま福島県人交流会(主催は東京福島県人会)では、全国各地の県人会、福島県及び福島県議会関係者が一堂に会し、「東日本大震災から15年~風評・風化を防ぎ、次世代へ福島をつなぐ~」をテーマとして活発な意見交換を行った。
意見交換会では、風評・風化対策や観光振興、教育旅行、県産品の販路拡大等について県から説明が行われるとともに、各県人会から地域の実情を踏まえた質問や意見が数多く寄せられ、相互理解の深化と情報共有が図られた。また、各県人会の活動報告を通じて、会員確保や若年層の参加促進等の共通課題に対する取組事例が共有され、今後の県人会運営の参考となる有益な意見交換が行われた。
懇親会においても県人会相互の交流が深まり、幅広いネットワーク形成につながったほか、副知事からも本交流会が有意義なものであったとの評価が示された。今回の交流会は、県人会相互の連携強化はもとより、福島県の現状や魅力を共有し、風評・風化対策及び本県のさらなる発展に向けた機運醸成を図るうえで大変有意義な機会であった。
【意見交換会】
時 間:14時30分~16時50分
会場名:エメラルド(3階)
司 会:東京福島県人会副会長 渡部 恒雄
1 開会の辞 東京福島県人会副会長 森 洋一
2 主催者あいさつ 東京福島県人会会長 鈴木 正晃
3 来賓祝辞 福島県 副知事 鈴木 正晃
4 出席者紹介
5 意見交換 東京福島県人会会長 鈴木 正晃(座長)
【テーマ】
「東日本大震災から15年
~風評・風化を防ぎ、次世代へ福島の絆をつなぐ~ 」
(1)福島県風評・風化戦略室 室長 佐藤 博文
風評・風化対策について
「風評払拭と風化防止に向けた福島県の取組について
~応援・共感の輪を広げるために~ 」
(2)各県人会の活動状況報告 及び 今後の展望
(3)副知事コメント
6 閉 会 の 辞 東京福島県人会副理事長 松井 純子
1 東京福島県人会 鈴木会長挨拶(主催)
本交流会は4年に1度開催される貴重な機会であり、全国の県人会関係者が一堂に会する意義は大きいとの説明があった。また、本日の意見交換会では、各県人会から率直な意見や取組事例が共有され、活発な議論が行われることを期待している旨の発言があった。
さらに、本年は福島県誕生150周年及び東日本大震災・原子力災害から15年という大きな節目の年であることに触れ、本サミットのテーマである「風評・風化対策」は現在も福島県にとって重要な課題であり、福島県と各県人会が連携しながら継続的に取り組んでいく必要があるとの考えが示された。
併せて、各県人会が実施している特色ある活動や会員確保に向けた取組を共有し、相互に学び合いながら県人会活動のさらなる活性化につなげていきたいとの期待が述べられた。
2 副知事挨拶
県外からの移住者数が初めて5,000人を超えて過去最高となったこと、観光客入込数が2年連続で過去最高を更新していることが紹介された。特にJRグループによるデスティネーションキャンペーンの効果により観光誘客が好調に推移しているとの説明があった。
一方で、避難者・被災者の生活再建、廃炉・処理水への対応、風評・風化対策、人口減少及び自然災害への対応など、多くの課題が残されているとの認識が示された。
また、本年は福島県誕生150周年の節目であり、先人の努力を受け継ぎながら更なる発展に向けて取り組む必要があること、特に原子力災害への対応は長期的な取組であるため、県人会の継続的な支援をお願いしたいとの発言があった。
3-1(意見交換会)風評・風化戦略室長講演
風評・風化対策の現状と県の取組について説明が行われた。福島県の復興状況や県産品の販路拡大、観光誘客、教育旅行の推進などについて紹介されるとともに、正確な情報発信の重要性が強調された。
3-2主な質疑応答
①東京電力による福島県支援について
Q 東京福島県人会 森副会長より、東京電力による福島県への人的支援や経済的支援の実態、また原子力災害に対する責任の果たし方について質問があった。
A これに対し風評・風化戦略室から、東京電力では独自に全国各地において福島県産品の販売促進や観光PRイベントを実施しているほか、福島県産食材を活用した飲食店フェア等も継続的に開催しているとの説明があった。
また、首都圏における福島県産品の販路拡大に向け、飲食店や販売事業者とのマッチングを進めているほか、東京事務所や日本橋ふくしま館MIDETTEとの連携を通じて県産品のPR機会創出にも取り組んでいるとのことであった。
さらに、原子力災害に伴う損害賠償については、県として被害実態に応じた適切な賠償が確実に行われるよう、東京電力に求めているとの説明があった。
②大学や教育旅行との連携事業について
Q 東京福島県人会 冨田副会長より、県が進める大学との連携事業の具体的な内容について質問があった。
A これに対し風評・風化戦略室から、福島県に関心を持つ大学との連携事業を実施しており、現在は立命館大学、同志社大学、大阪大学、広島大学及び長崎大学と連携しているとの説明があった。各大学から学生を受け入れ、浜通り地域のみならず中通りや会津地域を含めた県内各地を訪問するフィールドワークを実施しており、震災・原子力災害からの復興の現状や地域課題について学ぶ機会を提供しているとのことであった。これらの活動を通じて、若い世代に福島県の現状と魅力を理解してもらうとともに、風評・風化の防止につなげているとの説明があった。
Q 更に、冨田副会長より修学旅行をはじめとする教育旅行の回復状況について質問があった。
A これに対し風評・風化戦略室から、教育旅行は回復傾向にあり、宿泊者数も前年を上回っているとの説明があった。一方で、震災前の水準と比較すると依然として回復途上にあるとの認識が示された。また、教育旅行には小中学校・高校の修学旅行だけでなく、大学等の研修旅行やスポーツ合宿等も含まれており、引き続き誘致活動を強化していくとの説明があった。
③観光客数増加と宿泊者数の関係について
Q東京福島県人会 箱崎副理事長から、観光客数は増加している一方で宿泊者数の回復が十分ではない理由について質問があった。
Aこれに対し風評・風化戦略室から、現在公表されている宿泊統計はデスティネーションキャンペーン本格実施前のデータであり、今後改善する可能性があるとの説明があった。また、震災後は道の駅をはじめとした日帰り観光需要が増加していることや、宿泊施設の廃業・事業承継問題など複数の要因が影響している可能性が示された。さらに、今年度のデスティネーションキャンペーンに続き、来年度にはアフターデスティネーションキャンペーンも予定されていることから、県として引き続き観光コンテンツの磨き上げと誘客促進に取り組むとの説明があった。
④福島県産日本酒の海外展開について
Q 東京福島県人会 鈴木副理事長から、全国新酒鑑評会で高い評価を受けている福島県産日本酒について、国際空港の免税店等での取扱いが少ないことから、更なる海外販路の拡大に期待する意見があった。
A これに対し福島県東京事務所から、福島県産日本酒は現在、北米及び欧州を中心に輸出が拡大しており、多くの酒蔵が現地での販路開拓活動に取り組んでいるとの説明があった。また、海外市場での販売については、免税店での販売だけでなく、現地流通網への参入や飲食店との取引拡大が重要であるとの見解が示された。
4-1活動報告・意見交換
各県人会の活動状況報告と、意見交換会のテーマである「東日本大震災から15年 ~風評・風化を防ぎ、次世代へ福島の絆をつなぐ~ 」について各県人会ごとに資料を作成し、発表6分、質疑応答4分の計10分以内で意見交換を実施した。
※ ①北海道連合会 ②横浜県人会 ③東海県人会 ④関西県人会 ⑤福岡ふくしま県人会 ⑥東京県人会の順番
4-2主な質疑応答
➀東京県人会→東海県人会
Q渡部副会長より、東海県人会のつながりの中に、宮城県人会との連携があるが、どのようにつながったのか。
A関本副会長より、読売新聞社主催の「ふるさとまつり」において交流する機会があり、その後も継続的な交流が図られたことがきっかけとなった。
②東京県人会→関西県人会
Q鈴木会長より、東京福島県人会には体育委員会がなく、特色ある取組として大変興味深い。具体的な活動内容について伺いたい。
A本林会長、舟木副会長より、甲子園球場が近くにあるため、甲子園の応援を長らく続けている。ほかにもラグビー、中学生駅伝、女子サッカーもある。
③関西県人会→東京県人会
Q本林会長より、地域県人会はどのぐらいあるのか。一堂に集まる機会はあるのか。
A鈴木会長より、約100団体ある。過去には地域県人会が一堂に会する機会もあったが、近年は開催されていない。今日は、いわき石川会の総会に参加してきたが、ご案内いただいた地域県人会や高校同窓会との交流を行い、ネットワークづくりを行っている。
5 副知事総評
副知事から、本日の意見交換では特に風評・風化対策について有益な意見が多数寄せられたとの総括があった。
風評・風化対策の基本は現在の福島を正しく伝える情報発信であり、県人会によるイベント開催や日常的な発信は重要な役割を担っているとの考えが示された。
また、東京電力を含む企業ネットワークや県人会ネットワークは県産品販売や観光振興に大きく寄与しており、今後も活用していきたいとの説明があった。
来年度実施予定のアフターデスティネーションキャンペーンに向け、県人会関係者にも福島県を訪れ、魅力発信に協力いただきたいとの呼び掛けがあった。
【懇親会】
時 間:17時15分~19時15分
会場名:マーブル(3階)
司 会:東京福島県人会副会長 冨田 陽子
1 開会
2 主催者あいさつ 東京福島県人会会長 鈴木 正晃
3 来賓祝辞 福島県議会 副議長 佐藤 雅裕
4 乾杯 関西福島県人会 会長 本林 博子
~ご歓談~
5 催し 「TIYHANA(ティハナ) Hula&Polynesian dance」
~ご歓談~
6 お開き 東京福島県人会理事長 原山 伸之
6 東京福島県人会 鈴木会長挨拶(主催)
意見交換会において参加者から多くの質問や意見が寄せられ、当初の想定を上回る活発な議論が行われたことに対し、参加者への感謝が述べられた。また、全国各地から集まった県人会関係者の熱意に触れ、大変有意義な意見交換の場となったことを嬉しく思うとの発言があった。
懇親会は意見交換会では十分に話し切れなかった内容について語り合い、相互理解を深める貴重な機会であることから、同じテーブルの参加者同士だけでなく、席を離れて積極的に交流していただきたいとの呼び掛けがあった。
また、各県人会が抱える課題や活動の工夫、地域ごとの特色ある取組について幅広く意見交換を行い、今後の県人会活動に生かしてほしいこと、今回の出会いを一過性のものとせず、福島県の魅力発信や県人会活動の充実に向けた協力関係の構築につなげていただきたいとの期待が示された。
7 福島県議会副議長挨拶
福島県議会を代表し、県人会の日頃の活動に対する感謝が述べられた。東日本 大震災及び原発事故から15年が経過し、復興は着実に前進している一方、人口 減少、少子高齢化、物価高騰などの課題に直面しているとの認識が示された。
そのような中、県人会が県産品販売や観光PRを通じて福島県を支える重要な存在 となっていることへの謝意が述べられた。また、本年が県政150周年の節目で あることに触れ、震災前以上に魅力ある福島県づくりに向けて取り組む決意が示 された。
8 フラダンスチーム「ティハナ」によるステージ披露
スパリゾートハワイアンズの元パフォーマー4名で構成されるフラダンスチーム「ティハナ」によるステージ披露が行われた。華やかな演目により会場は終始和やかな雰囲気に包まれ、参加者相互の交流促進につながった。また、参加者が一緒に踊る体験型プログラムも実施され、会場全体の一体感の醸成に寄与するなど、懇親会を大いに盛り上げた。
9 その他
・乾杯時には、全国新酒鑑評会において、金賞受賞酒(または蔵)をはじめとする、福島県の日本酒をご用意いたした。
①【全国新酒鑑評会金賞受賞酒】国権 大吟醸(国権酒造/南会津町)
②金水晶 純米吟醸(金水晶酒造/福島市)
③磐城壽 純米大吟醸「大漁祝 黄金」(鈴木酒造店/浪江町)
・福島民報及び福島民友から取材を受け、その内容が10月11日付で掲載された。
(作成:事務局 大平)
