
今回は、こどもの貧困とは何か、福島でのこども食堂の現状、ふくしまこども食堂ネットワークの役割、現在の活動報告をさせて頂きます。
1.こどもの貧困とは何か
現在7人に1人が貧困状態といわれているこども貧困問題。現代のこどもの貧困はみえにくくなっており、きちんとした制服を着て学校に通っているこどもでも費用が出せなくて修学旅行にいけなかったり、親が病気等の理由で兄弟の面倒を1人で担っていたり、キャンプやスポーツ観戦、遊園地等の家族の外出経験がなかったり、そうした状況を抱えています。
こうしたこどもは、「我が家は貧困ではない」「貧困とはみられたくない」「まだまだがんばれる」「もっと過酷な家庭もあるので支援を求めるのはおかしい」と感じてしまい、外部に助けを求めるハードルが高くなっています。
こども食堂は、このような様々な事情によりひとりで食事をしているこどもを、地域の大人があたたかい食卓で囲む場です。

福島県内の某こども食堂のようす(クリックすると拡大できまます)
2.福島でのこども食堂の現状
全国で、2016年時点では319か所だったこども食堂は、現在2000か所を超えて増え続けています。
2019年2月時点で、福島県内に28か所のこども食堂があります。こどものみで参加できる距離を想定すると、中学校区に1つあることが望ましいと私たちは考えています。
福島県にある公立の中学校数は225校(平成30年度)ですので、カバー率は12.4%とまだまだです。
ふくしまこども食堂ネットワークは、福島でこども食堂を始めたいと思った人達に対して、開設や運営のノウハウ、資金、ヨコのつながりを提供するネットワーク組織です。現在17のこども食堂が加盟をしています。

ふくしまこども食堂ネットワーク加盟のこども食堂(クリックすると拡大できます)
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昨年ふくしまこども食堂ネットワークに加盟している食堂にアンケートを実施し、運営の実態を調査しました。
その結果、新規立ち上げの費用の支援と、運営費用の支援が特に必要であることがわかりました。運営費用の支援ができれば、これまでなかった地域にこども食堂ができたり、月1回の開催を月2回、週1回と増やしていくことができます。

現在活動中のこども食堂の現状(クリックすると拡大できます)
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福島の各地域で活動されているこども食堂の活動へは、国や自治体からの補助がほとんどありません。
そのため資金を持ち出しで実施したり、民間の財団等の助成金に申請するなどして資金を調達ながら運営をしています。私達ふくしまこども食堂ネットワークでは、基金を設けてこども食堂を開設する際や運営費に対して支援をしています。
3.現在の活動報告
ふくしまこども食堂ネットワークでは現在、クラウドファンディングに挑戦をしています。
3/1に南相馬のこども食堂設立を目的に開始したクラウドファンディングは3/11に第一目標の50万円を達成しました。
現在、第二目標として福島全域でこども食堂を拡げるために100万円を目標に4/19まで寄付を募集しています。
福島のこども達を地域の大人達と一緒にあたたかい食卓で囲むためには皆様のご支援が必要です。
是非クラウドファンディングのページを見て頂き、ご支援をお願いします。
福島のこども達を地域の大人達と一緒にあたたかい食卓で囲むためには皆様のご支援が必要です。
是非クラウドファンディングのページを見て頂き、ご支援をお願いします。
<クラウドファンディング概要>

・クラウドファンディングプラットフォーム:Readyfor(クリックすると拡大できます)
・開始日:2019年3月1日(金)
・期間:50日間(4月19日(金)迄)
・目標金額:100万円
・URL:https://readyfor.jp/projects/fukushima-kodomo
・タイトル:南相馬から福島へ!こども達へあたたかい食卓を届けたい!
<ふくしまこども食堂ネットワーク概要>
・名称:ふくしまこども食堂ネットワーク
・所在地:福島県郡山市富久山町久保田字下河原191-1 NPO法人コースター内
・代表者:代表 江川 和弥
・事業内容:福島県内のこども食堂を開設および運営する市民活動団体へのノウハウや資金の支援
・設立:2017年8月11日
・URL:https://peraichi.com/landing_pages/view/gi5qo