ご挨拶 - 2022年

  「新年のご挨拶」
                
anzai takashi 
 『世界的危機下と東京福島県人会運営』
 
 新年あけましておめでとうございます。
 昨年もコロナ禍に振り回され県人会活動は大きく制約を受け、欲求不満の1年でした。それでも3月に県出身の民謡歌手原田さんやテノール歌手樋口さんらにお願いして、故郷支援のためのチャリテー音楽会を無事敢行できたことは見事でした。聖火リレーを浜通りのJヴィレッジを起点にして始まった、1年遅れの東京オリンピック2020は、無観客開催となりましたが、TV観戦の国民に多くの感動を与えました。しかし当初の「原発事故からの復興を世界にアピールする」という狙いはほとんど顧みられることなく終わってしまったのは残念であり悔しく思います。

 今年は「寅」年ですね。「虎穴に入らずんば虎子を得ず」と言われますから、今年は「挑戦」の年となるのですね。さりとて我々人類は、昨年同様世界的な二つの危機に直面しています。一つは新型コロナウイルスの感染拡大であり、二つ目は異常気象の頻発です。この二つの危機に世界の誰しも不安と恐怖を感じています。そんな中「寅」年だからと言ってこの二つの危機に無謀な挑戦をするのは控えなければなりません。

 南アフリカでのオミクロン株の感染発症を受けて、わが国政府は直ちに海外からの入国を禁止する措置を発表した。「水際作戦」とは海洋国家日本だけのユニークな表現だが、要するに「鎖国政策」です。コロナウイルスが最初に発症した中国も直ちに武漢市を完全封鎖し、共産党一党独裁下で、この強権的政策の有効性を世界に誇らしげに発信した。しかし経済活動の維持と両立させるために多くの国では、人の移動を禁じるという選択肢はなかなか取れない。結局はマスク着用、手洗い、三密回避、そしてワクチン接種と重症化を食い止めるための薬の投与しかない。しばらくはコロナとともに生き、ワクチンが世界にまんべんなく配給されるようになって、天然痘と同じように完全な終息へと持っていくことを展望するほかないように思われます。

 さらに心配なのは、昨今の異常気象の頻発です。異常高温、集中豪雨、海水面の上昇等です。また先月はアメリカで巨大な竜巻が発生して多くの犠牲者が出ました。アメリカ大陸の北の寒さと南の高温がこのような現象をもたらすのですね。地上の物は根こそぎ倒されますから、大事なものは地下に設置する、これがアメリカ流の危機管理なのです。福島原発はそのアメリカ流の設計をもってきて、4台全ての自家発電装置を地下に作ったために、無残にも津波の攻撃をまともに受け、あのような結果となりました。故郷は今なおその被害から解放されずにいます。この異常気象の原因は炭素の排出量増大と蓄積にあるという点は、世界の識者や為政者が共通して認めるところなっています。地球の歴史からみると、産業革命以来わずか200数十年ですが、そのわずかな期間に地球の未来と人類の未来をここまで深刻にしてしまったのです。

 我々は「今さえ良ければ、ここさえ良ければ、自分さえ良ければ」という考えを捨て、「長期的視野で、全体最適の視点で、そして利他の心で」、政治体制や信条の違いを超えて連帯して共通行動をとることが緊要となっているのです。不運なことに、今世界は民主国家と強権国家というかたちで新しい分断が始まっているほか、米国のように国内の分断が深刻な国もあり、誰が世界を連帯へとリードしてくれるのか心もとない限りです。しかし世界には次世代を担う世界の若者たちから、そのような心意気を示す動きが強まりつつあります。我々は彼らほど長生きできないことだけは明白ですので、地球と人類の未来を彼らに託し、彼らに迷惑だけは掛けたくないものです。東京福島県人会の運営もそのような視点で行っていきたいものです。           

令和4年1月
東京福島県人会 会長  安齋 隆
 

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