「新年のご挨拶」
〇皆さんあけましておめでとうございます。
昨年は世界の歴史に記録として残したくないような、厳しく嫌なことがたくさん起こりました。まず領土拡張を狙った100年前の帝国主義時代に戻ったような一昨年から続くロシアによるウクライナ戦争です。ロシアの本性は、年末になって外務大臣が未解決になっている北方領土問題を棚に上げ、「日ロ間に領土問題はない」と発言したことに端的に表れております。
二つ目はパレスチナのハマスとイスラエルの戦争です。領土の保持をめぐっての長い争いが再び火を噴いた悲しむべき出来事でした。イスラエルは一般市民をも犠牲にするようなガザ全部を焦土に化すような厳しい襲撃を繰り返しました。多くの国からの非難や後ろ盾になっていた米国の説得も無視され続けました。
〇昨年、戦争以上に人間、動物、植物等地球上のすべての生き物を苦しめたのは、地球温暖化の厳しい現実です。私も昨年秋口、早朝散歩中に寸でのところで、本物の「猪突猛進」にぶち当たるところでした。また線状降水帯の下で愛車が水の中でストップし、その場に車を捨てて避難しました。
我々人類は脱炭素のために本格的に動かなければなりません。そうしなければ地球上の生きとせ生きるものは絶滅することになるでしょう。昨年のCOP28では化石燃料の使用禁止を約束できなかったのは残念でした。原爆を体験し、原発事故を被った日本人、福島県出身者として、原発依存やむなしと言わざるを得ないのは癪に障りますが、現下に迫ってきた地球温暖化の恐怖と子孫に未来あれと願うのであれば、まず自然エネルギ―の開発強化に精一杯頑張り、足りない分は原発に依存していかざるを得ないのかなと、思うようになりました。もちろん無駄な電力消費を抑える必要があります。我々人類は1年間に一人当たり17点の衣類を買っている由ですが、そのうち1点を減らし古着で我慢するだけで脱炭素に大きな貢献をする由です。衣類は炭素排出の筆頭だからです。
2024年の年頭に当たって、我々東京福島県人会としてもメンバーの皆さんと一緒に次の世代のために脱炭素に努力することを誓いましょう。
令和6年1月
東京福島県人会 会長 安齋 隆
ご挨拶 2024年
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