英国会議事堂で「起き上がり小法師展」開催 今年の7月7日、イギリス国会議事堂、ウェストミンスター宮殿内の、Upper Waiting Hall にて、「起き上がりこぼし展」が開催されました。 この展示会は、イギリス議会の協力のもと、ロンドン市内のホーランドパークにある「福島庭園」の開園2周年記念行事として、在英福島県人会“ロンドンしゃくなげ会”の主催で企画され、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故からの復旧・復興に取り組む福島県の姿を発信するイベントで、世界遺産のウェストミンスター宮殿で英国以外のイベントが行われるのは今回が初めてのこととなりました。 この「起き上がりこぼし展」は、7月7日(月)~11日(金)まで開催され、安倍総理大臣はじめ、イギリス在住のミュージシャン葉加瀬太郎さん、布袋寅泰さん、女子柔道の塚田真希選手、サッカーの香川真司選手、吉田麻也選手や、 Lord Howell、Frances Osborne(英財務大臣夫人)、マレーシア・プリンス等、制作者65名が絵付けした起き上がり小法師を、福島復興の写真やパンフレット、福島民芸品、特産物等とともに、「不変」「破壊」「想像」のコーナーに分けて展示しました。装飾について 東日本大震災から3年経った今も、被災地では多くの人たちが避難生活を続けており、福島第一原発の廃炉に向けた作業では、いくつもの壁が立ちはだかっています。 同時に、震災発生当初から今日まで住民が懸命に助け合うなど、復興に向けた努力が続いています。 ロンドンしゃくなげ会では、毎年、数万人の来場者が訪れる、イギリス最大の日本の祭りである“ジャパン祭り”にては全農様の協力を得て、福島県産の農作物の食の安全を訴えるなど、震災以来いくつもの復興支援活動をしてきました。 会場に立ち寄られた、当展示会の発起人の一人でもある、Lord Howell議員は、起き上がり小法師に絵付けをしながら、「福島の歴史あるシンボルでもある起き上がりこぼしを、このイギリスの歴史ある国会議事堂内で展示することが出来てとても嬉しく思います。福島を想う、イギリスを初め、日本やヨーロッパ中の芸能、スポーツ、音楽、デザイン、アート、ミュージカルといった様々な業界の著名人がこの展示会に寄せて作ってくれた66体の起き上がりこぼしをぜひたくさんの議員にも見てほしいし、これをきっかけに被災地のことを皆が忘れないよう、被災地を想うきっかけになればいいと思います。」とおっしゃられていました。 この66体の小法師は、当英国議事堂、7月25日〜28日には、ロンドンにて開催された“ハイパー・ジャパン”にて展示された後、日本へ渡り、来年からは、福島民報社が県内各地で展示し、最終的には福島県庁に展示され、一般の方々に公開される予定となっており、この「起き上がり小法師」たちが、未だ被災しておられる多くの方々に、世界中からの福島への想いを届ける事になればと思っています。 ロンドン)満山 |
ウイストミンスター宮殿での起き上がり小法師展
- 詳細
- カテゴリー: Wニュース